本稿では、御社の環境に最も適したアーカイブ管理者コンソールを正しく設定して利用する手順を案内しております。
本管理者コンソールガイドは以下の3項目について案内しております。
1) アーカイブ検索
2) 管理画面の設定
3) ログ
1) アーカイブ検索
アーカイブ検索は以下の5項目です。
a) アーカイブされたメールの検索手順
b) アーカイブされたメールの検索手順(詳細)
c) メールのダウンロード
d) アーカイブの統計
e) メールの転送
a) アーカイブされたメールの検索手順
☆ 1 - アーカイブコンソールにログインします。
https://console.hdems.com/
☆ 2 - ログイン後、以下のようなトップページが表示されます。
☆ 3 - 「検索期間」を入力し「検索」ボタンをクリックすると、該当の期間にアーカイブされた全てのメールが検索されます。また、カレンダーから日付を選択することも可能です。
*注意 - 検索する期間が長い場合、読み込みが完了するまでに時間が掛かることがあります。その場合は期間を短く設定してお試しください。
☆ 4 - 「検索条件」をクリックすると、新しい検索バーが表示されます。「▼」ボタンをクリックすると、異なる種類の検索条件が表示され、検索結果のフィルタリングやカスタマイズが行えます。
条件要素:
1) From : Fromアドレスによるフィルター
2) To/Cc/Bcc : To、Cc、Bccアドレスによるフィルター
3) エンベロープFrom : エンベロープFromアドレスによるフィルター
4) エンベロープTo : エンベロープToアドレスによるフィルター
5) Subject : 件名によるフィルター
6) 添付 : メールに添付ファイルが存在するかどうかによるフィルター
7) キーワード : 件名、本文、および添付ファイルに含まれるキーワードによるフィルター
条件指定子:
1) を含む : 指定の文字列を含むメールの検索
2) を含まない : 指定の文字列を含まないメールの検索
3) と一致 : 指定と完全一致したアドレスを含むメールの検索
4) と一致しない : 指定と完全一致したアドレスを含まないメールの検索
5) 以外を含む : 指定した文字列以外を含むメールの検索
6) がある : 条件や指定の文字列があるメールの検索
7) がない : 条件や指定の文字列がないメールの検索
b) アーカイブされたメールの検索手順(詳細)
☆ 1 - AND条件で検索するには2つの方法があります。
1) 「検索条件」ボタン、または「検索」の左側の「+ボタン」2回クリックすることで、検索条件を追加します。
2) 「キーワード1 キーワード2」などの検索値をスペース区切りで設定します。
☆ 2 - OR条件の複雑な条件を利用するには、「キーワード1 OR キーワード2」のように検索値を設定します。
c) メールのダウンロード
☆ 1 - メール検索をした後、メールをクリックすると詳細が表示されます。 「ダウンロード」をクリックすると、メッセージはeml形式でダウンロードできます。
☆ 2 - メール検索をした後、検索結果リストの上部にある「ダウンロード」をクリックすると、複数のメッセージがmbox形式かpst形式でダウンロードできます。
*注意
- 検索結果リストには最大200件のメールを表示することができます。これを超える場合は、ページごとにメールをダウンロードする必要があります。
- 一度にダウンロード可能なファイルの最大サイズは500MBです。
- 他のユーザーがダウンロードしている間は、ファイルをダウンロードすることはできません。
d) アーカイブの統計
☆ - 左枠の「アーカイブ統計」をクリックすると、保存されているメールの数とサイズ、アーカイブの統計に使用される総容量を確認することができます。
e) メールの転送
☆ 1 - 左枠の「アーカイブ設定」をクリックし、「許可するメール転送先ドメイン」欄の「編集」ボタンを押下します。
☆ 2 - 転送されたアーカイブメールメッセージを受信することが許可されているメールドメインまたはサブドメインを指定します。(1行に1つのアドレスを指定します。)
1) ドメイン : @example.com
2) サブドメイン : .example.com
☆ 3 - 検索結果で選択したメールをクリックすると、その詳細を表示します。「転送」をクリックするとダイアログが表示されます。転送先アドレスを入力し、「転送」をクリックします。
*注意 - メールのTo、Cc、または日付が元のメールとまったく同じですが、指定したアドレスのみがメールを受信します。
2) 管理画面の設定
本設定は以下の3項目についてご説明しております。
a) ユーザー設定
b) 管理画面設定
c) 検索制御設定
a) ユーザー設定
☆ 1 - 左枠の「ユーザー設定」をクリックし、「新しいユーザーの追加」ボタンを押下します。
☆ 2 - 必要事項を入力し、「追加」をクリックします。
1) ユーザー名 : ユーザー名を入力してください。
2) パスワード : パスワードを入力してください。
3) パスワード(確認用) : もう一度同じパスワードを入力してください。
4) アクセスポリシー : ユーザーに次のアクセスポリシーを適用します。
- Default : 「メールアーカイブ」メニューへの閲覧のみのアクセスができます。
- Domain Viewer : 「メールアーカイブ」と「管理画面」メニューへの閲覧のみのアクセスができます。
- Domain Admin : 管理者のポリシーです。すべてのメニューにアクセスができます。
- User Admin : 管理者のポリシーですが、メールの閲覧だけできません。
5) 検索ポリシー : ユーザーに検索ポリシーを適用します。検索ポリシーは、「検索制御設定」で定義されています。
- Default : すべてのメールを検索できます。
- BlockAll : すべてのメールの検索ができません。
- その他、管理者が設定したポリシーが表示されます。
b) コンソール設定
☆ 1 - 「管理画面設定」をクリックします。
☆ 2 - 「許可するアクセス」欄の「編集」をクリックし、管理者はユーザーがアーカイブ検索コンソールにアクセスできるようにIPアドレスを設定することができます。
1) 現在の接続元IPアドレス : 現在アクセスしているIPアドレスです。
2) 許可するアクセス : アクセスできるIPアドレスまたはCIDR形式アドレス(例:192.168.0.0/24)を指定します。
*注意 - アクセス制御が適切に設定されなかった場合、ログインしても管理画面にアクセスできない可能性があります。
☆ 3 - 「ドメインのタイムゾーン」入力欄で「編集」をクリックすると、管理者はタイムゾーンを変更できます。
c) 検索制御設定
☆ 1 - 左側にある「検索制御設定」ボタンをクリックし、「検索ポリシーの追加」ボタンを押します。
☆ 2 - 検索設定画面には以下のように幾つかの設定箇所があります。
1) 検索ポリシー名 : 検索ポリシー名を入力します。
2) 検索対象の期間 : ユーザーに検索を許可する期間を定義します。
3) 検索対象のアドレス : メールアドレスかメールドメインで検索結果の表示を制限します。To、Cc、Bcc、エンベロープfromに特定のアドレスが含まれている場合のみ表示されます。
4) 高度な検索制御 : 上記以外の検索制御を設定する場合に使用します。
3) ログ
ログは二つの部分から構成されています。
a) 操作ログ
b) アーカイブ検索ログ
a) 操作ログ
☆ 1 - 左側にある「操作ログ」をクリックします。
☆ 2 - 「検索期間」を入力し、「ユーザー名」欄でユーザーを選択したら「検索」をクリックします。
☆ 3 - 以下のように検索結果が表示されます。
☆ 4 - 任意の履歴をクリックすると以下のように詳細が表示されます。
b) アーカイブ検索ログ
☆ 1 - 左側にある「アーカイブ検索ログ」をクリックします。
☆ 2 - 「検索する期間」を入力し、「ユーザー名」欄でユーザーを選択したら「検索」をクリックします。
☆ 3 - 以下のように検索結果が表示されます。
☆ 4 - 履歴をクリックすると以下のように詳細が表示されます。