対象
HENNG Email DLP をご利用中のお客様が対象になります。
内容
2023年8月リリースの HENNG Email DLP サービスのアップデート情報をご案内いたします。
HENNGE Email DLP が DMARC ARC(Authenticated Received Chain)※1に対応しました。
今回の対応により、「メールを中継(受信)する際に行われる SPF/DKIM/DMARC での検証結果」及び「HENNGE Email DLP の電子署名」をARC-*の各ヘッダ情報として配送先メールサーバーへ転送することが可能になります。
これまで HENNGE Email DLP では、 DMARC ARC に対応しておりませんでした。
そのため、 Microsoft365 や Google Workspace でメールにDKIM署名を行っている環境下で、 HENNGE Email DLP にて添付ファイルZIP暗号化や Secure Download による添付ファイルアップロードを実施した場合、ARC-*の各ヘッダ情報(SPF/DKIM/DMARCの検証結果)を引き継ぐことができず、メールの最終受信サーバーで「Authentication-Results」におけるarcの検証に失敗(fail)し、迷惑メールなどに誤判定される可能性がございました。
今後は、上記のようなケースでも、ARC-*の各ヘッダ情報を引き継ぐことができ、かつ、HENNGE Email DLP でもARCヘッダーを付与できるようになりますため、 受信サーバーがメールの正当性検証をより正確に行えるようになります※2。
なお、該当の機能は全テナントで有効となっており、お客様側での追加設定の必要はございません。
※1
ARCにつきましては、次の弊社記事の「ARC-Seal/ARC-Message-Signature/ARC-Authentication-Results」の項もご参照ください(メールの検証と検証結果の保存が連鎖するイメージとなります)。
・メールのヘッダーについて
https://blog.smtps.jp/entry/2021/04/27/151906
※2
受信メールサーバーがARC-*の確認を行う必要がございます。また、検証を行った受信メールを最終的にどのように扱うかは、受信メールサーバーの判断となります。