for Google Workspace
先日 Google Workspace アップデートブログにて、米国時間2019年6月25日より、Gmail の情報保護モードが順次全てのテナントにおいて有効化される旨の発表が行われました。
情報保護モードは、メール送信者の機密情報を不正アクセスから保護することをユーザー自身が選択できる機能である一方、 HENNGE One 導入を決定された情報システム部門のサービス運用ポリシーと競合が発生する可能性があります。
Google Workspace テナント上で情報保護モードが有効化された場合においても、メール1通ごとに当該機能を Gmail 画面上から意図的に選択されない限りは動作しませんが、情報保護モードが動作した場合の HENNGE One への影響についてお知らせいたします。
恐れ入りますが、以下内容をご確認の上、お客様 Google Workspace 上で情報保護モードを有効のままとされるか否かについてご検討頂けますと幸いです。
HENNGE Email Archive への影響
- 情報保護モードでメールが送信された場合でも、Google Workspace 管理コンソールで実施している HENNGE Email Archive 用の転送設定には影響がなく、情報保護モードで送信されたメールも他のメールと同様にアーカイブされます。
- 情報保護モードでメールが送信された際、メール本文、及び、添付ファイルの情報がリンクに置き換えられます。そのため、HENNGE Email Archive 上で当該メールの本文 および 添付ファイルの情報を検索することはできなくなります。
- Gmail から添付ファイル付きメールを送信した場合、アーカイブ検索上では以下のような状態でデータがアーカイブされます。(前段が情報保護モード オンで送信されたメール、後段が情報保護モード オフで送信されたメールです)
- 情報保護モードで送信されたメールを HENNGE Email Archive でダウンロードした場合、ダウンロードしたメールを開くと、以下のような形式となっており、元のメール本文 および 添付ファイルへのリンク [メールを表示] が表示されます。
※このリンクをクリックしても、受信者以外はリンク内容を見ることができません。
HENNGE Email DLP への影響
- 情報保護モードでメールが送信された際、メール本文、及び、添付ファイルの情報がリンクに置き換えられるため、メール本文や添付ファイルで条件付けしたフィルタリングを行うことはできません。
ルールグループの条件付け例
・対象を [添付ファイル] として条件を設定している(添付ファイルの有無、添付ファイル名 など)
※情報保護モードで送信されたメールに対しては、添付ファイルの自動暗号化も行われません。
・対象を [本文(添付を含む)] として条件を設定している(添付を含む本文が特定の正規表現にマッチする など)
現在メール本文や添付ファイルで条件付けしたフィルタリングを行っており、Google Workspace で情報保護モードを有効とする場合には、ご留意ください。
なお、フィルタリングについてお困りの点がございましたら、Customer Success Guide までお気軽にご相談くださいませ。
その他 HENNGE One サービスへの影響
現在のところ、その他 HENNGE One サービスへの影響は確認しておりません。