for Google Workspace / for Microsoft 365
管理者コンソールの [フィルタ] > [履歴検索] よりダウンロードした csv ファイルにある[エラー]項目は何でしょうか。
RFC 規定(※)に準拠していないメールデータが送信され、HENNGE Email DLP でメール構造が解析できなかった場合は、[エラー]項目に出力します。
(※) 電子メールのデータ構造/送信方式に関しては、RFCという規定に定められています。
出力エラーの種類と、発生例は以下をご参考ください。
■ヘッダ解析エラー
・ヘッダ情報にマルチバイト文字が含まれている場合
メールのやり取りをする際、日本語などのマルチバイト文字はそのままではやり取りできないため、送信側でエンコードを行いますが、このエンコードが正常に行われなかった場合、HENNGE Email DLP側でデコードができず、ヘッダ解析エラーが生じることがあります。
例1)
宛先メールアドレスが全角で記載されていた
→半角文字でご登録ください。
例2)
件名がエンコードされず全角文字のままで送信されていた
→メールクライアント/メール配信システムの設定をご確認ください。
・UTF-8のゼロ幅スペースが含まれている場合
目視では確認できないゼロ幅スペースというものがメールアドレス等に含まれる場合があります。
ゼロ幅であるため見た目ではわかりませんが、カーソルを動かした際、2回押しても1文字分しか動かないなどの動作で確認ができます。
例)
コピーアンドペーストでメールアドレスを宛先欄に記載した際、末尾等にゼロ幅スペースが含まれてしまった
→宛先欄にメールアドレスを直接入力してください。
■マルチバイト文字解析エラー
・宣言されている文字コードと実際の文字コードが異なる場合
本文情報が日本語にもかかわらず、メーラーがcharsetに中国語といった誤った文字コードを指定したなど、実際にメールを作成した際の文字コードとメールソース上で宣言されている文字コードが異なってしまう場合があります。
この場合 HENNGE Email DLP でのデコード処理にて正常な文字列へ復元できません。
この文字コードの相違は送信側に依存するものであるため、文字コードの相違が生じないようにする対処策については、送信側(Microsoft 365、Google Workspace、Outlook 等)へご確認ください。
※当該送信メールのソース情報にて、charsetに記載されている文字コードと添付ファイルの文字コードが異なる場合はこのパターンです。
■メールアドレス解析エラー
・To/Cc のメールアドレス形式が不正
例)
アドレスとアドレスの間が「;(セミコロン)」で区切られている
→宛先欄にメールアドレスを直接入力してください。