対象
Microsoft Outlook、Outlook on the web をご利用のお客様が対象です。
目的
Winmail.dat (TNEF 形式) の配送を抑止する設定を行います。
ユーザーの Outlook の設定状況または、お客様の Microsoft 365 テナントの設定状況を確認し、必要に応じ Winmail.dat (TNEF 形式) 設定を無効化します。
注意事項
本記事の内容は 2024 年 1 月時点で製品の内容をもとにしたものであり、以後予告なく変更される場合があります。
よくあるご質問
Winmail.dat とはなにか?なぜ抑止が必要なのか?
Microsoft Outlook リッチテキスト形式 (TNEF形式) でメールが作成された場合に、「Winmail.dat」という添付ファイルを含んでメールが送信されることがあります。
「Winmail.dat」は TNEF 形式に必要な、本文やレイアウト情報、添付ファイル情報を保持(カプセル化)した添付ファイルデータです。
HENNGE Email DLP では、この「Winmail.dat」を通常の添付ファイルとして扱うため、ZIP 暗号化 と HENNGE Secure Download の対象となります。
受信側のクライアントが TNEF 形式のメールを読み込めるメーラーであれば、「Winmail.dat」は表示せず、送信者が送ったメールと同じ状態で届きます。
しかし、受信側のクライアントが TNEF 形式を読み込めない仕様であれば、受信側には開くことができない「Winmail.dat」が添付されているように見えます。
また、送信者が添付したファイルは「Winmail.dat」の中に含まれるため、「Winmail.dat」のみ添付されている状態となります。
このため、送信した覚えのないファイルが添付されているという現象が発生します。
そのため、HENNGE Email DLPをご利用されるお客様には Winmail.dat (TNEF形式) の配送の抑止をお願いしております。
詳細手順説明
■ユーザー設定(OWA)
◯デフォルト設定の変更
1) 画面右上、 をクリックし、設定から「メール」をクリックします。
2) 「レイアウト」→「メッセージ形式」をクリックします。
3) 開いた画面から「この形式でメッセージを作成する」を「テキスト」に変更し、「保存」をクリックします。
◯個別のメールを変更
1) メール作成画面上部から「…」をクリックし、「テキスト形式に切り替え」をクリックします。
2) 本文がある場合「このドキュメント内の機能の一部は、……」とダイアログが出ますが、「OK」をクリックし閉じます。
■ユーザー設定(Microsoft Outlook 2016)
◯デフォルト設定の変更
1) 画面上部メニューから「ファイル」をクリックし、開いた画面より「オプション」をクリックします。
2) メニューから「メール」を選択します
3) 「メッセージの作成」欄より「次の形式でメッセージを作成する」を「テキスト形式」に変更します。
4) 「OK」をクリックします。
◯個別のメールを変更
1) 画面上部メニュー「形式」から「テキスト」をクリックします。
2) 本文がある場合「文章内のいくつかの機能は……」とダイアログが出ますが、「続行」をクリックし閉じます。
■管理者設定での抑止
1) 全体管理者の役割を持つアカウントでMicrosoft 365 管理センターにログインしてください。
2) 左メニュー「管理センター」→「Exchange」とクリックし、Exchange管理センターを開きます。
3) 「メールフロー」をクリックし、開いた画面から「リモートドメイン」をクリックしてください。
4) Default(★注)の行をダブルクリックします。
★注:本設定では全メールを対象としておりますが、環境に応じて任意の値をご指定ください
5) 「テキストと文字セットを編集」をクリックします。
6) 「リッチテキスト形式を使用する」を「しない」 にします。
7) 「保存」をクリックします。
なお、コマンドラインで設定する場合は下記サイトをご参考ください。
Microsoft 365 管理者が、外部受信者宛ての電子メールに Winmail.dat 添付ファイルを含まないようにフォーマットを指定する方法(外部サイト)
https://support.microsoft.com/
※「Winmail.dat」の詳細に関するお問い合わせはマイクロソフト様へお問い合わせください。