対象
HENNGE Cloud Protection をご利用中のお客様
内容
HENNGE Cloud Protection のアップデート情報をお伝えいたします。
HENNGE Cloud Protection (以下、HCP) が提供する Exchange Online への保護処理は、Microsoft 提供の API を利用し、メールボックス上の新着メール受信時等のイベント通知を起点に動作します。
通常、当該通知を検知した HCP は対象メールを運用ポリシーに応じた隔離、削除等の処理対象として扱います。
その一方で、ごくまれに上記の通知設定プロセス内の Microsoft 社の提供する API においてエラーが発生することがあり、後続の運用ポリシーに応じた処理が対象メールに対して実行できない事象を確認しました。
上記事象に対して、今回の機能改修では以下の4点の管理機能の強化を実施いたします。
リリース予定日
2025年2月末から3月第1週目
ステータスへのエラー表示
本事象が発生した場合、[クラウドサービス] 画面において「一時的に保護されていないメールボックス」と表示されるようになります。
また、メールボックスのステータスとして「保護(一時的な保護の失敗)」と表示されます。
システムイベントへの出力
本事象が発生した場合、システムイベントに以下のメッセージが出力されるようになります。
- レベル:警告
- 送信元:プロビジョニングサービス
- メッセージ:「対象のメールアドレス」のメールボックス保護はサービスの問題により一時的に無効になりました。システムは自動的に復元を試みます。
一時的なメールボックス保護の問題に関する通知
本事象が発生した場合、管理者にメール通知を送信することができるようになります。
管理者が通知を受け取るには、適用しているポリシーの [Exchange] タブを開き、[ 一時的なメールボックス保護の問題に関する通知] の [管理者に通知を送信する] 項目にチェックを入れて保存してください。
注意事項
ポリシーを有効にするには、[クラウドサービスの接続] で該当のポリシーが適用されていることを確認してください。
再試行処理までの時間間隔および処理の改善
Microsoft 365 API 呼び出しエラー(*)が発生した場合、再試行処理までの時間間隔および処理を大幅に改善します。
今後の「一時的なメール保護失敗」のステータスをサービス全体でモニタリングを継続し、更なる時間間隔の改善に取り組んでまいります。
(*)今回のアップデート以前の従来の仕様においても当該エラーが発生した場合、Microsoft 側のリソース状況に応じた時間間隔にて、通知設定と後続のスキャン処理は定期実行されています。
免責
本製品は Microsoft 365 API を使用しており、Microsoft 側のサーバーの応答状況によっては、スキャン処理が遅延したり、一時的にスキャンできない状況が発生する場合があります。