対象
HENNGE Secure Transfer の初期設定や、運用管理を行う管理者が本記事内容の対象となります。
目的
HENNGE Secure Transfer において、最大ダウンロード回数や URL の有効期限の変更方法について説明します。
注意事項
1. 本記事の内容は 2024 年 5 月時点での製品仕様に基づき作成しており、以後予告なく変更される場合があります。
2. 実際の画面確認や、設定の変更には HENNGE Secure Transfer の管理者権限が必要です。
3. HENNGE Secure Transfer 管理画面の URL は、お客様テナントより異なります。
ログイン URL は、導入時にお送りしているログイン情報をご参照ください。
4. HENNGE Secure Transfer はドメインごとにテナントのご用意があります。
管理設定は各テナントで実施する必要がありますので、複数ドメインのご利用がある場合には各テナントの管理設定をご変更ください。
設定項目説明
ダウンロードログに関わる設定は、 HENNGE Secure Transfer に管理者アカウントでログインし、左メニュー [ 管理 ] - [ ドメイン情報 ] にあります。
設定項目一覧
各項目の詳細は下記表のとおりです。
項目名 | 設定値 | 説明 | 変更方法 |
---|---|---|---|
管理者 | 管理者アドレス | HENNGE Secure Transfer におけるテナント全体の各種設定変更が可能なユーザのメールアドレスを指定することが可能です。 |
[変更] ボタンから追加 / 削除 ※ 詳細は下記ページをご参照ください。 ※ シングルサインオンできるアドレスをご指定ください。 |
Google Workspace 管理者 | Google Workspace 特権管理者アドレス |
HENNGE Secure Transfer の認証を Google Workspace で実施しているお客様向けの設定です。 Google Workspace 特権管理者のメールアドレスを指定してください。 |
Google Workspace のみ ※ 詳細は下記ページをご参照ください。 |
最大ストレージサイズ (MB) | 制限なし |
ファイルのアップロードされるストレージの最大サイズです。 |
変更不可 |
ファイル送信 URL の有効期間 (送信) | [ 1 - 14 日 ] |
「送る」機能で作成したURLから、ファイルがダウンロード可能な期間です。 |
管理画面で変更可能 (*1) |
ダウンロード可能期間 | [ 1 - 45 日 ] |
「送る」機能でアップロードしたファイル及び、「受け取る」機能でアップロードされたファイルをダウンロード可能な期間です。 |
管理画面で変更可能 (*1) |
リストア可能期間 | [ 1 - 366 日 ] |
ダウンロード可能期間を過ぎたファイルについて、再度ダウンロード可能にする処理を行うことが出来る期間です。 リストア可能期間は、ダウンロード可能期間より長い期間で設定してください |
原則変更不可 |
最大ダウンロード回数 (送信) | [ 1 - 500 回 ] |
「送る」機能で作成したURLから、ファイルがダウンロード可能な最大の回数です。 |
管理画面で変更可能 (*1) |
最大ファイルサイズ (MB) | [ ~ 100 / ~ 2000 ] |
「送る」/「受け取る」機能でファイルをアップロードする際の、1ファイルあたりの上限サイズです。 |
契約プラン内は管理画面で変更可能 (*1) |
最大アップロードサイズ (MB) | [ ~ 100 / ~ 2000 ] |
「送る」/「受け取る」機能でアップロードする際の、1URLあたりの上限サイズです。 |
契約プラン内は管理画面で変更可能 (*1) |
暗号化ファイルのブロック (送信) | [ 有効 / 無効 ] |
当 機能を有効化すると、暗号化されたファイルをアップロードした場合、作成されたURLからファイルをダウンロードする事が出来ません。 |
管理画面で変更可能 (*1) |
暗号化ファイルのブロック (受信) | [ 有効 / 無効 ] |
当機能を有効化すると、「受け取る」機能で暗号化されたファイルがアップロードされた場合、対象のファイルをダウンロードすることが出来ません。 |
管理画面で変更可能 (*1) |
ウイルスファイルのブロック (送信) | [ 有効 / 無効 ] |
当機能を無効化すると、「送る」機能で発行されたURLから、ウイルスが検知された ファイルのダウンロードが可能になります。 |
管理画面で変更可能 (*1) |
ウイルスファイルのブロック (受信) | [ 有効 / 無効 ] |
当機能を無効化すると、「受け取る」機能で受信したファイルからウイルスが検知された場合でもファイルのダウンロードが可能になります。 |
管理画面で変更可能 (*1) |
ダウンロードパスワードなし | [ 許可 / 不許可 ] |
社外に送付するファイルに対し、パスワードなしでのダウンロードを許可するかどうかを定義するための設定です。 |
管理画面で変更可能 (*1) (*4) |
パスワードポリシー | プリセットされた 16 種類から選択 (*2) |
「送る」機能で発行されたURLへアクセスする際に必要なパスワードを手動で設定する場合の、パスワードの複雑性を設定します。 |
管理画面で変更可能 (*1) |
メール起稿ボタンの非表示 | [ 有効 / 無効 ] |
当機能を無効にすると、「送る」機能でのファイルアップロード後、URL及びパスワードを記載したメールを自動作成するボタンが表示されます。 |
Google Workspace のみ 管理画面で変更可能 (*1) |
パスワードと URL の通知を分けて起稿 | [ 有効 / 無効 ] |
メール起稿ボタンの非表示機能を無効にし、かつ当機能を有効にした場合、「送る」機能でのファイルアップロード後、URLを通知するメールと、パスワードを通知するメールをそれぞれ自動生成するボタンが表示されます。 |
Google Workspace のみ 管理画面で変更可能 (*1) |
アップロード URL 利用回数の最大値 | [ 1 - 5 回 ] | 「受け取る」機能で送付したファイルアップロードURLより、ファイルのアップロードが可能な最大回数です。 | 管理画面で変更可能 (*1) |
アップロード URL 利用可能期間 | [ 1 - 14 日 ] |
「受け取る」機能で作成したファイルアップロードURLから、ファイルのアップロードが可能な期間です。 |
管理画面で変更可能 (*1) |
ファイル受取人の確認 | [ 有効 (強制) / 有効 / 無効 ] |
当機能を有効にすると、「送る」機能で作成されたURLからのファイルダウンロード時に、メールアドレスの登録及びワンタイムパスワードの入力が必要になります。 |
管理画面で変更可能 (*1) (*4) |
ファイル受取人認証データ保持期間 | [ 1 - 90 日 ] |
ファイル受取人の確認機能 が有効かつ、当機能を有効にすると、「送る」機能で作成されたURLからのファイルダウンロード時に、一度メールアドレスを登録することで、指定した期間中は再度の認証を求められません。 |
管理画面で変更可能 (*1) |
通知メール本文のデフォルト言語 | [ 英語 / 日本語 / 中国語 (繁体字) ] (*3) | ユーザーに知らせるための自動通知メール本文の言語を定義するための設定です。 | 管理画面で変更可能 (*1) |
通知メールのデフォルト件名 | 任意 (*3) |
ユーザーに知らせるための自動通知メールの件名を定義するための設定です。 |
管理画面で変更可能 (*1) |
グループアクセス制限 |
HENNGE Secure Transfer を利用する |
Googleグループアドレスによるアクセス制限を行う際に、対象のグループが表示されます。 |
Google Workspace のみ |
同意画面 |
[ 有効 / 無効 ] |
当機能を有効にすると、ダウンロード画面およびアップロード画面の表示時に個人情報に関する同意確認のダイアログが表示されます。 確認画面には任意の文言を記述することが可能です。 |
管理画面で変更可能 (*1) |
(*1) 管理画面から変更
後述の設定変更方法をご参照ください。
(*2) プリセットされたパスワードポリシー
詳細は、HENNGE Secure Transferでプリセットされているパスワードポリシーの種類 を参照ください。
(*3) 通知メールの言語 / 件名の反映
既にユーザーが通知メール本文の言語と件名を設定している場合 (一度でも左メニュー [ 設定 ] - [ 通知設定 ] タブの通知設定で [ 変更を保存 ] ボタンをクリックしている) 、既に一度でも通知メールを受信している場合は、管理画面の設定ではなくユーザーの設定が優先されます。
(*4) ダウンロードパスワード
「ファイル受取人の確認」を利用する場合はダウンロードパスワードが必須となります。
「有効(強制)」:許可に変更できません。
「有効」:ユーザーが「ファイル受取人の確認」を使用するときのみパスワードが強制されます。
設定の変更方法
上記表のうち、管理画面で変更可能な項目について、以下の手順で変更が可能です。
1. [ ドメイン設定 ] を選択します。
2. 各項目の設定を行い [ 変更を保存 ] を選択します。
[ このドメインを停止する ] について
HENNGE Secure Transfer (クラシック) の利用を停止する場合に実行します。
※ 本項目は、HENNGE Access Control で認証しているテナントには表示されません。
1. [ このドメインを停止する ] より [ 停止 ] を選択します。
2. 全ての同意事項にチェックの上、 [ 直ちに停止 ] を選択してドメインを停止します。
[ 直ちに停止 ]を選択すると、該当ドメインの停止が即時実行されます。
一度本操作を実行すると復元できないため、各同意事項の内容に全て問題ないことを確認の上、実行します。
複数のドメインをご利用の場合は、各ドメインごとのHENNGE Secure Transfer (クラシック) 環境にアクセスし、本作業を実施します。
3.ドメイン停止確認
[ 直ちに停止 ] 実施後、以下の画面が表示されることを確認します。