ご質問
業務システムから受信したメールがアーカイブ対象から除外されてしまいます。
回答
以下の環境から Gmail にメールを送信した場合に、
それらのメールがアーカイブ対象から除外されてしまうことがあります。
- Fromアドレス で使用されているドメインが、Gmail で使用しているドメインと同じ (サブドメインを含む)
- エンベロープFrom で使用されているドメインが Gmail で使用しているドメインと同じ (サブドメインを含む)
- 業務システムの 送信元IPアドレス がドメインの SPFレコード に含まれている、もしくは Gmail の受信ゲートウェイ設定に登録されている。
Gmail がこれらのメールを内部から受信したメールとして誤認識してしまうことによるものです。
本事象が発生した場合は業務システム個別のアーカイブ設定を追加します。
※ メールの受信自体が出来ていない場合は、「受信ゲートウェイ」や「ホワイトリスト」に追加するなど、スパムメールとして判定されていないことをご確認ください。
事前確認
1. 弊社から提供している資料 HENNGE One 接続設定シート を事前に用意します。
2. 業務システムの送信元サーバーのグローバル IP アドレスを確認します。
※ 送信元のシステムが IPv6 を使用している場合は、IPv6形式の IP アドレスも合わせて確認します。
手順
1. Google Workspace の管理画面にアクセスします。
https://admin.google.com/AdminHome
2. [アプリ] - [Google Workspace] - [Gmail] をクリックします。
3. [コンプライアンス] をクリックします。
4. 画面を下にスクロールし、[コンテンツ コンプライアンス] 項目の [設定] または[別のルールを追加] をクリックします。
5. [必須] 項目にルールの説明文を入力します。
例) HENNGE Email Archive (rsmtpd_inbound) 業務システム用
6. [影響を受けるメール] を以下の通り設定します。
「内部 - 受信」にチェックを入れます。
7. [次の一部がメールに一致する場合] を選択し、[追加] をクリックします。
8. [メタデータの一致] を選択します。
9. [属性]、[一致タイプ] を以下の通り設定し、[保存] をクリックします。
※ 送信元のシステムが IPv6 を使用している場合は、IPv6 形式の IPアドレス も合わせてご登録下さい。
- 属性 : ソース IP
- 一致タイプ : ソース IP が次の範囲内にある
- 下の欄に業務システムの送信元サーバーの IPアドレス を入力
10. 検索条件が登録されたことを確認した上で、画面を下部にスクロールします。
11. [その他の配信先] の [受信者を追加] にチェックを入れ、[追加] をクリックします。
12. プルダウンより [詳細] を選択します。
13. [ルートを変更] にチェックを入れ、[通常のルーティング] を [HENNGE Email Archive (rsmtpd_inbound)] に変更します。
14. [カスタム ヘッダーを追加] にチェックを入れ、[追加] をクリックします。
15. 以下の通り設定し、[保存] をクリックします。
- ヘッダーキー : Hdems-Archive-Domain
- ヘッダーの値 : HENNGE One 接続設定シート の「HENNGE Email Archive 接続設定値」シートを参照し、転送設定で使用されている共通のヘッダー値を入力します。
16. 手順 15 で設定した値が入っていることを確認の上、[保存] をクリックします。
17. 画面を下にスクロールし、[オプションを表示] をクリックします。
18. [影響を受けるアカウントの種類] を以下の通りに設定し、[保存] をクリックします。
- ユーザー : チェックを入れる
- グループ : チェックを入れる
- 認識できない、キャッチオール : チェックを外す
19. [別のルールを追加] をクリックします。
20. 手順 5 から 18 を繰り返し、以下の内容でコンテンツコンプライアンスを登録します。
手順 |
項目名 |
設定値 |
5 |
名前 |
HENNGE Email Archive (bsmtpd_inbound) 業務システム用 |
6 |
影響を受けるメール |
□ 受信 □ 送信 □ 内部・送信 ■ 内部・受信 |
7 |
各メッセージで検索するコンテンツを表す表現を追加 |
「次の一部がメールに一致する場合」を選択 |
8 |
シンプルなコンテンツマッチ / 高度なコンテンツマッチ / メタデータの一致 |
「メタデータの一致」を選択 |
9 |
属性 |
「ソース IP」を選択 |
9 |
一致タイプ |
「ソース IP が次の範囲内にある」を選択し、下の欄に業務システムの送信元 IP アドレスを入力 |
11 |
その他の配信先 |
■ 受信者を追加 |
12 |
基本 / 詳細設定 |
「詳細」を選択 |
13 |
ルート |
■ ルートを変更 HENNGE Email Archive (bsmtpd_inbound) |
14 |
ヘッダー |
□ X-Gm-Original-To ヘッダーを追加 □ X-Gm-Spam ヘッダーと X-Gm-Phishy ヘッダーを追加 |
15 |
カスタム ヘッダーを追加 → ヘッダーキー |
X-Hdems-Archive-Domain ※ 下線部のみ入力 |
15 |
カスタム ヘッダーを追加 → ヘッダーの値 |
HENNGE One 接続設定シート の「HENNGE Email Archive 接続設定値」シートを参照 |
18 |
オプション → B.影響を受けるアカウントの種類 |
■ ユーザー ■ グループ □ 認識できない、キャッチオール |
21. [コンテンツ コンプライアンス] の欄に設定が 2 つ追加されたことを確認します。