対象
- HENNGE Email DLP の管理者
概要
Exchange Online に HENNGE Email DLP を接続するにあたり、既存のコネクタおよびトランスポートルールがメール経路へ与える影響と、その確認方法について説明します。
注意事項
- Exchange Online に HENNGE Email DLP を接続する際、新たにコネクタやトランスポートルールを作成します。既存の設定が存在する場合、HENNGE Email DLP の利用に影響が発生したり、正常に接続できない可能性があります。Email DLP との接続手順の実施前に、必ず本手順をご実施ください。
- 本記事の内容は 2026 年 11 月時点での製品仕様に基づき作成しており、予告なく変更される場合があります。
事前準備
既存の設定による影響の有無を判断するため、以下の Exchange 管理センターのリンクより、既存のコネクタおよびルールの設定を確認します。
コネクタ:https://admin.cloud.microsoft/exchange?#/connectors(外部リンク)
トランスポートルール: https://admin.cloud.microsoft/exchange?#/transportrules(外部リンク)
既存設定がない場合、あるいは無効な設定のみが存在する場合本手順は終了です。
手順
1. 送信コネクタの設定確認方法
下記の手順で送信コネクタを確認します。
送信コネクタは Email DLP の利用に影響を与える可能性があるため、全て確認が必要です。
- Exchange 管理センターの「コネクタ」にアクセスします。
https://admin.cloud.microsoft/exchange?#/connectors(外部リンク) - 既存のコネクタをクリックし、[メール フローのシナリオ]が以下になっているものが、送信コネクタです。
接続元:Office 365
接続先:パートナー組織 または 組織のメールサーバー
■ ルールと合わせて確認が必要な設定
-
「コネクタ使用」の条件が「メッセージをこのコネクタにリダイレクトするトランスポートルールが設定されている場合のみ」となっている送信コネクタ。
※ 本設定はルール経由で利用を定義されている場合のみ動作します。そのため、後続のルールの確認手順で、このコネクタを送信先に指定しているルールの有無と条件と合わせて確認する必要があります。
■ Email DLP 利用への影響確認が必要な設定
- 「コネクタ使用」の条件が「メール メッセージの送信先がこれらのドメインのときのみ」となっている送信コネクタ。
本設定が存在する場合、条件に該当するメールが HENNGE Email DLP に正常に流入されない可能性があります。Email DLP の接続作業実施前に、HENNGE 導入支援担当者へ設定値がわかるスクリーンショットをご送付ください。
2. 受信コネクタの設定確認方法
下記の手順で受信コネクタを確認します。
- Exchange 管理センターの「コネクタ」にアクセスします。
https://admin.cloud.microsoft/exchange?#/connectors(外部リンク) - 既存のコネクタをクリックし、[メール フローのシナリオ]が以下になっているものが、受信コネクタです。
接続元:パートナー組織 または 組織のメールサーバー
接続先:Office 365
■ Email DLP の利用に影響確認が不要な設定
- 送信元から、自社のメールアドレス(社内宛て)への送信のみで完結している場合、Email DLP の利用に影響はありません。そのため、影響確認の作業は不要です。
■ Email DLP の利用への影響確認が必要な設定
- 受信コネクタを経由して、社外宛てへメールを送信・リレーする運用がある場合
受信コネクタを経由するメールが「社内宛てのみ」か「社外宛てを含む(リレー)」かは、Exchange Online の設定画面上からは判定できません。送信元(SMTP クライアント等)の設定内容や、実際のメール送信運用のご確認をお願いします。
受信コネクタを利用して、社外宛のメールを外部にリレーする運用がある場合、システムメール等も HENNGE Email DLP の対象となり、メール配信の遅延などが発生する可能性があります。
Exchange Online の仕様上、受信コネクタを経由するメールには Exchange Online 側の送信制限が適用されない場合があります。大量のシステムメール等がそのまま HENNGE Email DLP に流入した場合、DLP 側の送信上限を超過し、配信エラーが発生するリスクがあります。
Exchange Online での送信制限とブロックされたユーザーのトラブルシューティング
[Email DLP] サービスの送信制限について
本設定がある場合、該当するメールを Email DLP へのルーティング対象外とする設定をご実施ください。
特定の送信者のメールは HENNGE Email DLP を経由させたくない(Microsoft 365)
3. ルールの設定確認方法
Exchange 管理センターの「ルール」にアクセスします。
https://admin.cloud.microsoft/exchange?#/transportrules (外部リンク)
■ Email DLP への影響確認が不要な設定
- トランスポートルール内で、メール受信における処理が定義されたルール設定のみがある場合、Email DLP の利用に影響はありません。そのため、影響確認の作業は不要です。
■ Email DLP 利用への影響の確認が必要な設定
- 送信メールに対し、メッセージの外部転送や特定のコネクタへのルーティングなど、送信経路を変更する有効なトランスポートルールがある場合、Email DLP の利用に影響を与える可能性があります。
影響有無の判断がつかない場合や設定内容がご不明な場合は、送信コネクタとルールの全設定内容がわかるように、詳細の設定値がわかるスクリーンショットを HENNGE 導入支援担当者へご送付ください。
参考情報
コネクタおよびトランスポートルールの設定値が多い場合は、以下のコマンドを利用して内容を出力することも可能です。HENNGE担当者へ共有が必要な設定がある場合は、コマンドの実行結果を導入担当者までご送付頂く形でも問題ございません。
- PowerShell を管理者権限で起動します。
-
Exchange Online に接続します。
コマンドConnect-ExchangeOnline
-
以下のコマンドをコピーし、PowerShell 上にそのまま貼り付けて実行します。
※ デスクトップに ExchangeSettings_Summary.txt というファイルが生成されます。
コマンド$outputPath = "$HOME\Desktop" if (!(Test-Path $outputPath)) { $outputPath = "$HOME/Desktop" } & { Write-Output "==========================================" Write-Output " トランスポートルール詳細一覧" Write-Output "==========================================" Get-TransportRule | Format-List Write-Output "==========================================" Write-Output " 受信コネクタ詳細一覧" Write-Output "==========================================" Get-InboundConnector | Format-List Write-Output "==========================================" Write-Output " 送信コネクタ詳細一覧" Write-Output "==========================================" Get-OutboundConnector -IncludeTestModeConnectors $true | Format-List } | Out-File -FilePath "$outputPath\ExchangeSettings_Summary.txt" -Encoding utf8