対象
- HENNGE Email DLP の管理者
- HENNGE Email DLP でチームメール機能を利用するお客様
目的
- HENNGE Email DLP でチームメール機能の設定手順を説明します。
- 本手順を実施することで、共有メールボックス等から送信された保留中のメールに対して、送信者と同じアドレスグループに所属する他のメンバーがメールの操作 (閲覧・送信・削除・停止) が可能です。
注意事項
- 本記事の内容は 2025 年 1 月時点での製品仕様に基づき作成しており、以後予告なく変更される場合があります。
- 実際の画面確認や、設定の変更には HENNGE Email DLP の管理者権限が必要です。
- 管理画面へのアクセス方法は、以下の手順をご参照ください。
Email DLP 管理コンソールへのアクセス方法 - 共有メールボックスから送信したメールに対して保留機能を利用し、HENNGE Email DLP のユーザー画面からメールの確認を行う場合は、チームメールのご利用が必要です。
※ 共有メールボックスは HENNGE Email DLP のユーザー画面にはアクセスできず、保留中のメールが確認できません。
そのため、チームメール機能を利用することでユーザー画面から保留メールの操作を行うことが可能となります。
手順
アドレスグループの作成
1. 以下の記事を参考に各項目を入力し、アドレスグループを作成します。
アドレスグループ作成画面の [アドレスの登録と承認者の指定] の欄に、 保留中のメールの操作を許可したいユーザーや対象の共有メールボックスのアドレスを入力します。
Email DLP アドレス設定 - アドレスグループを作成する
作成例
ルールグループおよびルールの作成
1. 以下記事を参考に各項目を入力し、ルールグループを作成します。
Email DLP フィルター設定 - ルールグループの作成
2. 作成したルールグループを選択し、[+ 新規ルールの作成] をクリックします。
3. ルール作成画面が表示されるので、チームメールで必要な以下の設定を入力します。
※ 以下はチームメール機能で利用する設定箇所の例となります。
必要に応じて以下記事を参考に、実際の運用に合わせてその他の条件設定を追加してください。
Email DLP フィルター設定 - ルールの作成
- アクション : 保留を選択し、保留時間を 1 分から 999 分の間または [自動で送信しない] で設定します。
※ [自動で送信しない] に設定した場合、保留も削除もせずに 10 日経過した場合は自動で削除されます。 - [送信者アドレスグループ所属者にも操作を許可する] にチェックを入れます。
※ [送信者アドレスグループ所属者にも操作を許可する] にチェックを入れることで、チームメールが有効化されます。
4. 必要な条件を設定したら、[+ 作成] をクリックします。
5. 共有メールボックスから送信したメールのみをチームメールの操作対象としたい場合は、以下を設定をします。
- [ルール条件] に [以下のすべての条件に一致] を選択し、[+ 追加] をクリック
- [対象] に [エンベロープ送信者] を指定
- [条件] に [正規表現にマッチする] を指定
- その後、[パターン] で共有メールボックスなどの操作対象としたいメールアドレスを入力します。
. の部分は文字の前にバックスラッシュ \ を使用してエスケープします。
複数のメールアドレスを指定する場合は、各アドレスの間に | を指定します。
例:3つのメールアドレスを操作対象として指定したい場合は、以下のように指定します。
usergroup@example\.com|user1@example\.com|user2@example\.com
正規表現でルールを設定する
フィルター定義
1. 以下の記事を参考に、作成したアドレスグループやルールを使用してフィルターを作成します。
Email DLP フィルター設定 - フィルターの作成
参考
・チームメールを確認する
HENNGE Email DLP ユーザー画面の [チームメール] より、同じアドレスグループに所属する他のユーザーの保留メールの操作 (閲覧・送信・削除・停止) ができます。
操作方法の詳細については、以下記事をご参照ください。
チームメールを確認する
・チームメール操作の通知設定
チームメール機能が適用されたメールに対して、送信者以外のユーザーが操作をした際に通知を行う場合は、以下記事をご参照ください。
Email DLP 通知設定 - チームメール操作の作成